エムドゲインゲルによる
歯周組織再生
emdogain
エムドゲイン(歯周組織再生療法)とは
歯周病が原因で溶けてしまった歯周組織の骨を再生していく治療方法です。

エムドゲインの詳細
- スウェーデンのビオラ社が開発した歯周組織再生誘導材料をエムドゲインゲルといいます。
- ブタの歯胚組織が使われていますが、現代の科学水準に基づいて高い安全性が確保された、幼若ブタの歯胚から抽出したものです。
- 主成分は、子どものころに歯が生えるときに重要な働きをする蛋白質のひとつです。
- 世界44ヶ国で使用されており、臨床実績もあります。
- エムドゲイン(歯周組織再生療法)には約25年の実績があり、今まで数100万件の臨床で使用されています。エムドゲインによる副作用が報告されたことはありません。

治療の流れ Treatment flow
歯のクリーニング
通常の歯のクリーニングや歯磨き方法の見直しを行い、ある程度の汚れを除去します。
ブルーラジカルを用いた治療
①で改善が見込まれない方、徹底的に汚れを除去したい方に向けてブルーラジカルのご案内をさせていただきます。
※治療費用や回数は、患者様の状況によって異なります。
※定期的な診療をご案内する場合もございます。
※ブルーラジカルについてはこちらエムドゲイン(歯周組織再生療法)
ブルーラジカルで治療後、歯周組織再生療法が必要な患者に対し別途エムドゲインの提案を行っています。
※フラップレス(歯茎を切らない)治療です
治療前の検査
歯周組織を調べるために、 手術前に歯周ポケットの深さの計測やレントゲン撮影などの検査をします。
エムドゲインゲルを使った治療が行えるかは、 歯周病の進行状態や患者さまの歯の症状によって異なりますので、 まずは検査と相談を行ないます。
歯周組織の骨を溶かす
歯周病について
歯周病とは
歯周組織(歯ぐきや顎の骨など)が歯周病菌に感染することによって、 歯ぐきが腫れたり出血したりし、最後には歯が抜けてしまうこともある病気です。
※軽度の歯周病を含むと、40歳以上の成人の5人に4人以上が歯周病にかかっているといわれています。
※歯周病は歯を失う最も大きな原因とされています。

歯周病セルフチェック
歯周病セルフチェックリスト
中度の歯周病
- 歯を磨くときやりんごをかじると出血する
- 朝起きたとき、口の中が粘ついたり、妙な味がする
重度の歯周病
- 歯ぐきが晴れてブヨブヨになっている
- 歯ぐきを指で押すと血が出る
- 歯がうき、硬いものが噛めない
- 歯ぐきから膿が流れ出る
- 周りから口臭がするといわれる
歯周病の原因となるもの
歯周病の原因
- 細菌への感染
- 不十分なプラークコントロール
歯周病を悪化させる原因
- 不適切な噛み合わせ
- 喫煙
- 糖尿病や心臓病などの全身疾患
- 薬物の過剰摂取
当院での歯周病治療の取り組み
歯周病は、適切に治療に取り組めば治る病気です。
患者様のお悩みやお口の中の状況にあわせて適切な治療をご提案させていただきますので、山崎デンタルクリニックに是非ご相談ください。

歯周病の進行段階

01. 歯肉炎
歯周病になる手前の状態です。歯ぐきが赤く腫れ、歯を磨いたり硬いものを食べたりすると血が出ることがあります。この段階であれば、丁寧な歯磨きや歯科医院での処置によって歯ぐきを健康な状態に戻せます。

02. 歯周炎
歯周ポケットが深くなり、そこから血や膿が出たり、口臭が強くなったりします。そして炎症が慢性化し、歯根膜(歯を歯槽骨につなぎ止める組織)や顎の骨が溶かされていきます。進行とともに噛むと痛みを感じるようになり、歯がぐらついてきます。

03. 歯が抜ける
歯周炎が重症化すると歯槽骨が大幅に溶かされます。そうなると歯根が露出して歯のぐらつきが悪化し、放置すると最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病が進行すると…
はじめは自覚症状がなく、鏡で見ても変化がわかりません。
そのうち歯ぐきの赤みや腫れが見られるようになったり、プラーク(歯垢)が石灰化して歯石になり、歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目)に溜まったりして、自分では除去できなくなります。
また、炎症が歯ぐきの内側にまで進行すると、歯根を覆っている膜や歯槽骨(歯を支える骨)が破壊され、歯を固定する力が徐々に弱くなっていきます。
この状態で放っておくと、最後には歯を失うことになります。
歯周病治療の動画
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歯周病の検査・診断 Inspection / diagnosis
歯周病の検査・診断
歯と歯ぐきの間の溝のことを「歯肉溝」といい、歯周病が進行すると、この歯肉溝が少しずつ深くなっていきます。
歯周病検査の基本は、プローブという器具を使ってこの歯肉溝の深さを測定するとともに、出血傾向、歯周組織の破壊の程度、炎症の状態などを確認する「プロービング検査」というものです。レントゲン写真では確認できず、見逃しがちな症状も、このプロービング検査によって見つけられます。
一般的に歯肉溝が1~3mm以下であれば健康な状態ですが、それ以上に深くなると「歯周ポケット」とよばれるようになり、歯周病の疑いが出てきます。また、プロービングの圧によって出血する場合も歯周病の疑いがあります。
歯肉溝・ 歯周ポケット の深さ |
歯周病の 進行段階 |
解説 |
---|---|---|
1〜2mm | 健康 | 健康で問題のない状態です。 |
3mm | 要注意 | ブラッシングなどがどの程度適切かによって、数値が良くも悪くも簡単に変化する状態です。 |
4mm | 軽度 | 軽度の歯周病と診断される状態です。 |
5〜6mm | 中度 | 歯周病が進行しているため、適切な処置が必要になります。 |
7mm以上 | 重度 | 歯周病がかなり進行しています。一般的な治療法では対応できないことがあります。 |
検査項目
- パノラマX線撮影
- デジタルX線撮影
- CT撮影
- 噛み合わせ・歯並びの確認
- 動揺度の確認
- プラークコントロールスコアの確認
- 口腔内写真撮影