【インプラント治療の費用は?相場や内訳を詳しく紹介!】
目次
1.インプラントの費用相場
2.インプラントの費用内訳
診察・診断費
薬代
骨造成費
インプラント埋め込み手術費
インプラント用仮歯費
インプラント被せ物費
メンテナンス費
3.インプラントは高額?その理由は
自由診療になる
インプラントそのものが高い
前衛処置に費用がかかる
設備投資にコストがかかるため
4.インプラントの費用負担を抑える方法
医療費控除を利用する
医療費控除の条件と対象
医療費控除ができる期間
保証がしっかりしているクリニックを選ぶ
5.まとめ
歯を失ったときの治療法にインプラントがあります。
インプラントは健康保険が使えない自由診療となるため、気になるのは治療費です。治療を検 討する場合は、どれくらいの費用がかかるかを把握し、資金計画を立てる必要があります。
この記事では、インプラントにかかる費用相場や内訳、負担を抑える方法を紹介します。
1.インプラントの費用相場
インプラントの費用は、1本あたり30万円~40万円が相場です。
前歯から奥歯までが一体になっているAll-on4だと総額450万円〜500万円、All-On-6だと総額55 0万円〜600万円ほどかかります。
また、前歯は奥歯に比べて高い審美性が求められるため、クリニックによっては部位によって 価格が異なるケースもあります。
使用するインプラントのブランドや種類、人工歯の素材によって価格が変わるため、「インプ ラントが安い=お得」とは限りません。
インプラントの費用を確認する場合は、内訳をチェックすることも大切です。
2.インプラントの費用内訳
インプラント治療には、本体代以外にもさまざまな費用がかかります。ここでは、インプラン トにかかる費用の内訳を紹介します。
診察・診断費
インプラントの診察・診断費の相場は、2万円~5万円です。治療を受けるためには事前に下記 のような検査を行います。
● 問診
● アゴや口腔内の検査 ● レントゲン、X線検査 ● インプラント体埋入
アゴや口腔内の検査では、衛生環境や残存歯の状態、歯周病・虫歯のチェックなどが行われます。歯周病や虫歯が見つかった場合は先に治療を行うため、別途で費用が必要です。
レントゲンやX線検査ではインプラントをどこに埋め込むか、骨造成がどれくらい必要かなどの 判断を行います。
そして、コンピューターを利用し、インプラント体埋入のシミュレーションを行い手術計画の 立案を行う流れです。
薬代
インプラントでは痛み止めや抗生物質などが処方される場合があり、クリニックによっては別 途費用がかかる場合があります。
一般的にインプラント代に含まれている場合が多いため、余分に費用がかかることは少ないでしょう。しかし、薬の種類やクリニックの料金形態によっては別途で費用がかかるケースがあるため、クリニックに確認しておくと安心です。
骨造成費
インプラントでは、埋め込む部分の骨が痩せていると骨造成が必要になるため、別途費用がか かるケースがあります。
骨造成費は、治療の方法によって以下のように異なります。
種類⇨内容⇨相場
ソケットリフト⇨主に上アゴの骨の高さが不足している場 合に行われる骨造成治療法。骨の厚さは5 mm以上が目安。⇨3万円~10万円
サイナスリフト⇨主に上アゴの骨の高さが不足している場合に行われる骨造成治療法。骨の厚さは5 mm未満が目安。⇨15万円~30万円
GBR⇨骨の厚みや高さが不足している場合に歯槽骨を再生させるために行う治療法。⇨10万円~15万円
ボーングラフト⇨歯ぐきが不足している部分に対し、上アゴの口蓋から上皮を採取して移植する治療法。⇨5万円~30万円
骨造成が不要な場合や増やさず、インプラントできる場合は上記の費用はかかりません。ま た、コースやプランによっては骨造成の費用が含まれているケースもあります。
インプラント埋め込み手術費
インプラントの埋め込み手術にかかる費用は、20万円〜30万円です。
手術の流れはクリニックによって異なりますが、基本的には歯ぐきを開いて穴を堀り、そこへ インプラント体を埋め込みます。また、歯ぐきを切開せず、ドリルで小さな穴を空けて埋める 方法もあります。
手術にかかる時間は1本あたり10分から15分程度で、日数は1回法なら1日、2回法なら2日です。
2回法では、1回目の手術でインプラント体を埋め込み蓋をして縫合し、3ヶ月〜6ヶ月後にアパ ッチメントを装着します。
1回法では、アパッチメントも同じタイミングで装着するため切開が1回で済むメリットがあり ますが、アゴの骨がしっかりあることが条件です。
インプラント用仮歯費
インプラント用の仮歯費は、1本あたり1万円〜2万円です。
仮歯は、手術当日や抜歯をしたあとに入れます。しかし、手術直後の場合は噛み合わせの問題 や骨の再生に問題がないかなどの条件を満たす必要があるため、抜歯をした後に入れるケース が多いです。
インプラントの仮歯は見た目の改善に加えて、下記のような効果や役割があります。
● 自然な見た目や発音を維持
● 傷口を保護
● アゴの骨と歯ぐきの状態を安定 ● 噛み合わせの変化を防ぐ
仮歯の費用はプランに含まれているケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
インプラント被せ物費
インプラントの被せ物にかかる費用は、10万円~20万円です。なお、インプラントに使用する 被せ物には下記のような種類があります。
● チタン
● ゴールド ● セラミック ● ジルコニア ● 金属
素材によって金額が異なることもあるため、インプラントを検討しているクリニックで確認しておきましょう。
また被せ物は安ければいいわけではなく、素材によって耐久性や審美性が異なります。医師に 相談して自分に合うものを選ぶことが重要です。
メンテナンス費
インプラントのメンテナンス費は、3,000円〜1万円です。インプラントは入れて終わりではな く、歯の健康を守ることや長く使うために定期健診を受けます。
メンテナンスでは以下のようなことを行います。
● 口内チェック:被せ物の状態や虫歯・歯周病がないかをチェック
● レントゲン:インプラントを支えるアゴの骨や残存歯の根元の状態を検査 ● ブラッシング指導:インプラントの適切なブラッシング方法を学ぶ
● クリーニング:ブラッシングで除去できない汚れを取り除く
メンテナンスの頻度は最初の年だと3ヶ月に1回程度、それ以降は年に2回〜3回程度が目安で す。
3.インプラントが高額になる理由
インプラントは、他の治療方法に比べると高額になりやすい特徴があります。ここでは、インプラントの費用が高い理由を解説します。
自由診療になる
インプラントが高額なのは、保険適用外の自由診療になるためです。 治療にかかった費用がすべて自己負担になるため、高額になります。インプラントが保険適用外になるのは、治療以上に機能性や審美性の意味合いが強いとされるためです。
保険が適用されるためには、国が定めた「必要最低限の健康」を維持するための治療として認 められる必要があります。
しかし、事故や病気、先天性の理由でアゴの骨が変形したり失っている場合に、入れ歯やブリ ッジによる治療ができないケースだと、インプラントが保険適用になる可能性もあります。
インプラントそのものが高い
インプラントそのものが高いことも高額になる理由の一つです。
治療後にインプラントが割れることを防ぐために、インプラント体や被せ物には耐久性が優れ ている品質が高い素材が使用されます。
また、世界にはさまざまなインプラントメーカーがあり、トラブルを防ぐためにも品質が保証 された高価なインプラントを導入しているクリニックがほとんどです。
前衛処置に費用がかかる
インプラントの治療では埋め込み手術までに多くの工程があり、前衛処置に費用がかかること も高額になる理由です。
前衛処置とは、安全で適切にインプラントを装着できるかをチェックするために行う下記のよ うな検査です。
● 歯周病検査 ● 血液検査 ● CT検査
● 心電図
前衛処置を行わずにインプラント治療を行うと、途中で外れたり、体の不調をきたすリスクが あります。
また、骨のどの部分にどんな角度でインプラント体を埋めるかについても、前衛処置を行いミ リ単位での測定やシミュレーションが欠かせません。
骨が薄く足りていない場合は骨造成を行う必要があるため、別途で費用が発生します。
設備投資にコストがかかるため
設備投資にコストがかかることも、インプラントが高額になる理由です。
インプラントは歯科治療の中でも高度な技術を必要とし、適切に行うためには歯科用CTや専門 的な設備を整えなければなりません。設備投資にかかった費用は治療費に反映されます。
さらに外科手術を行うため、手術室の衛生環境も求められ、使い捨てのメスや減菌設備、維持 管理などにも多大なコストがかかります。
インプラントは、安ければ良いというものではありません。格安インプラントのクリニックは 設備投資が不十分で、治療の質や安全に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
最新の設備が導入されているかも確認したうえで、インプラント治療を受けるクリニックを選 びましょう。
4.インプラントの費用負担を抑える方法
インプラントの費用負担を抑えるためには、医療費控除があるクリニックを選びましょう。こ こではポイントを解説します。
医療費控除を利用する
インプラントでかかった費用には医療費控除が適用されます。医療費控除を活用することで、 所得税や住民税が減り、場合によっては一部の税金が還付されるケースもあります。
インプラント自体の費用が安くなるわけではありませんが、税金を抑えることや還付金を受け 取ることで、金銭的な負担の軽減につながるため活用しましょう。
医療費控除の条件と対象
医療費控除は、納税者が1月1日から12月31日までの間に生計を共にする親族が支払った医療費 が一定額を超えると、課税対象となる総所得から控除額を差し引ける制度です。
支払った医療費の合計が10万円以上、もしくは総所得金額の5%を超えることが条件となります。
また、生計を共にする親族も対象となるため、配偶者や同居の親がインプラントを受ける場合 も医療費控除の対象です。
医療費控除ができる期間
医療費控除は年末調整で受けられないため、自身で確定申告が必要です。
確定申告は毎年2月16日から3月15日の期間と定められていますが、医療費控除のみの申請につ いては一年中申請可能で、過去5年以内なら遡って申請を行うこともできます。
確定申告は国税庁のe-Taxと呼ばれるオンラインシステムで行うと、税務署に出向く手間や封筒 を用意する必要もありません。
申請時には医療費控除の明細書や医療費通知などが必要となるため、失くさないように置いて おきましょう。
5.まとめ
この記事では、インプラント治療の相場や費用の内訳、負担を抑える方法を紹介しました。
インプラントは自由診療で材料費が高いことや高度な設備投資が必要になるため、他の治療方 法に比べると高額といえます。しかし、機能性・審美性に優れていることや、長期的に使える ことからおすすめの治療法です。
医療費控除を活用することで税金の負担を減らすことができるでしょう。
山崎デンタルクリニックでは、手術後10年経過しても98.8%という高い残存率のストローマン 社製のインプラントを用いた治療を行っています。
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