【インプラントとは?仕組み・メリット・注意点を詳しく紹介!】
目次
1.インプラントとは .................................................................
ブリッジとの違い ...................................................................
入れ歯との違い .....................................................................
2.インプラントのメリット ...........................................................
健康な歯への影響が少ない ...........................................................
しっかり噛めるようになる ...........................................................
骨が痩せることを防げる .............................................................
発音が安定して会話が楽しめる .......................................................
取り外す手間がない .................................................................
虫歯にならない .....................................................................
丈夫で長持ちする ...................................................................
3.インプラントのデメリットや注意点 .................................................
保険が適用されない .................................................................
治療時間が長い .....................................................................
メンテナンスが必要 .................................................................
手術を受ける必要がある .............................................................
4.インプラントで失敗しないためには .................................................
インプラントの必要性を十分に検討する ...............................................
カウンセリングが丁寧で安心できるクリニックを選ぶ ...................................
5.まとめ.............................................................................
インプラントは、歯を失ったときに行う治療法の一つです。
入れ歯やブリッジに次ぐ新しい治療法として普及しつつありますが、名前は聞いたことがあっ ても、具体的にどのようなものか知らない方も多いでしょう。
インプラントは周囲の歯に影響を与えず、自然歯のような噛み合わせや見た目の美しさにも高 い効果が期待できる治療法です。
この記事では、インプラントのメリット・デメリットや、他の治療方法との違い、失敗しない 方法などを紹介します。
1.インプラントとは
インプラントとは、歯を失った箇所に人工の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を装着する治療法のことです。
インプラントには「植え付ける」「差し込む」などの意味があり、本来は体内に埋め込む医療器具を指します。歯科で取り扱う機会が多いこともあり、インプラント=歯の治療というイメ ージが定着しました。
インプラントは事故や歯槽膿漏、虫歯で歯を失った方や、生まれつき歯がない方も受けられる治療です。
ブリッジとの違い
ブリッジとは、歯を失った部分の両隣にある歯を軸に3本のつながった人工歯を取り付ける治療法です。
インプラントとブリッジの大きな違いは、人工歯根の有無です。物を噛む力は、人工歯根で支えられるインプラントよりも、両隣の天然歯で支えるブリッジの方が劣ります。
また、ブリッジは素材や歯の状態によっては保険が適用されるメリットがある一方で、調整するために両隣の歯を削らなければなりません。
支えとなる歯を削ることで、歯が脆くなり、虫歯のリスクが高まるなどのトラブルが起こりやすくなります。
入れ歯との違い
入れ歯とは、取り外しができる人工の歯を用いた装置で歯を失った部分を補う治療法です。インプラントのように歯根を埋めることはなく、外科手術も必要ありません。
入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯があり、どちらも保険の対象です。一方、自身の歯に比べると噛む力は20%~40%ほどになるため、インプラントに比べて噛む力が劣ります。
また、着脱式となるため、毎日取り外して洗浄して清潔な状態を維持しなければなりません。
2.インプラントのメリット
インプラントに興味があるけれど、他の方法に比べてどんなメリットがあるのか疑問に感じる 方もいるでしょう。ここでは、インプラントのメリットを紹介します。
健康な歯への影響が少ない
インプラントは失った歯の部分に歯根を埋める治療法であるため、周囲の健康な歯への影響が 少ないメリットがあります。
部分入れ歯だと周囲の残っている歯にクラスプというバネの装着が必要となり、ブリッジの場 合だと健康な歯を削らなければなりません。
その点、インプラントは失った歯1本に対してインプラント1本という形となるため、健康な歯 を守りながら治療ができます。
しっかり噛めるようになる
インプラントは、アゴの骨に直接埋め込んだうえで人工歯を取り付けるため、天然歯と同じよ うな感覚でしっかり噛めるメリットがあります。
また、インプラントに使われているチタンは骨と結合しやすく劣化しにくい性質であるため、 骨に固定されることで強い力がかかっても耐えられます。
他の治療方法だと違和感や食べ物が挟まるなどの問題が生じ、しっかり噛めないことに悩みを 持つケースも多いです。
骨が痩せることを防げる
インプラントは、物を噛んだときにアゴの骨にしっかりと力が伝わるため、骨が痩せることを 防ぐ効果が期待できます。
また、噛むことで力が伝わるのはアゴだけではなく、頭蓋骨や顔全体にも及びます。これらの骨を強く保つためにも、しっかり噛むことは重要です。
天然歯の歯根もインプラントと同じくアゴの骨にあるため、歯を失うと骨は痩せます。
噛む力が弱い入れ歯だと、骨に十分な力を加えることができないため、骨の健康を維持するな らインプラントをおすすめします。
発音が安定して会話が楽しめる
自分の歯と同じような安定感を生み出せるインプラントには、発音が安定して会話が楽しめる メリットもあります。
他の治療方法だと舌を動かしにくくなることがあるため、発音に影響が生じて話しにくさに悩 みを抱える方も少なくありません。
インプラントは口内での違和感が少なく、舌の動きを妨がないため、天然歯だったときと同じ ように発音ができます。
取り外す手間がない
インプラントには入れ歯のように取り外す手間がなく、天然歯と同じように歯ブラシでケアが できるメリットもあります。
入れ歯の場合は取り外して洗浄液に浸す必要がありますが、インプラントにはこのような手間 がかかりません。
長期的な視点でみると、余分な手間をかけないことで時間の節約にもつながります。
虫歯にならない
インプラントは、虫歯菌が歯を溶かせない人工の歯冠を用いているため、虫歯になることはあ りません。
虫歯は、虫歯菌が歯のエナメル層を溶かし、象牙質や歯髄腔、神経に達することで強い痛みを感じます。インプラントに使われる人工歯はセラミックやプラスチックなどの素材が使われて いるため、虫歯菌に溶かされることがないのです。
しかし、インプラントを埋め込んでいる歯肉はもとから自分の体にある組織であるため、細菌 が入り込むことによって炎症を起こすケースはあります。
歯肉が炎症を起こすと、インプラントが抜ける原因となるため注意が必要です。また、インプ ラントと隣にある天然歯の間は食べかすが溜まりやすく、適切にケアをしないと周辺の歯が虫 歯になるリスクもあります。
丈夫で長持ちする
インプラントの寿命は個人差があるため一概にはいえませんが、ほとんどのケースで10年以上 問題なく使えており、丈夫で長持ちすることもメリットです。
人によっては、20年や30年後も問題なく使えているケースもあります。
入れ歯の寿命が約4年〜5年、ブリッジの寿命が約7年〜8年であるため、これらの治療法に比べ ても長く使えるでしょう。しかし、インプラントでもメンテナンスやケアが不十分だと、寿命 が短くなるケースもあります。
3.インプラントのデメリットや注意点
インプラントはメリットが多い治療法ですが、注意点やデメリットもあります。ここでは、イ ンプラントのデメリットや注意点を解説します。
保険が適用されない
インプラント治療は、基本的に保険が適用されません。
入れ歯やブリッジは保険が適用される「保険診察」であるのに対し、インプラントは「自由診 療」となるためです。入れ歯やブリッジなどは必要最低限の健康を維持するための治療とみな されるため、保険が適用されます。
一方で、インプラントには見た目の美しさや機能性が備わっており、自由診療に分類されるの は治療以上の効果が得られるためです。
しかし、インプラントにおいても先天性・後天性に限らず、アゴの骨が欠損・変形している場 合に、入れ歯やブリッジで治療ができないと保険適用になる可能性もあります。
また、インプラントは医療控除の対象となるため、かかった費用を確定申告することで、翌年 の所得税や住民税を抑えることや一部が還付される可能性もあります。
医療費控除はその年の1月1日から12月31日までの1年間に、自身や生計を共にする配偶者・親族 が支払った10万円以上の医療費が対象となるため、該当する場合は活用しましょう。
治療時間が長い
インプラントは骨に定着するまでに時間がかかるため、治療時間が長くなります。期間の目安 は、下アゴ約6ヶ月、上アゴ約12ヶ月で、虫歯や歯周病に罹患していると先に治療が必要です。
また、検査で骨量の不足が発覚した場合は、骨を増やす骨造成治療が必要となるため、さらに 期間が伸びます。
インプラントの治療に関しては、治療を始める前に歯科医から説明があるため、その際にかか る期間や口腔内の状態について確認しておきましょう。
メンテナンスが必要
インプラントの治療が終わったあとは、定期的にメンテナンスを行うため通院が必要です。メ ンテナンスでは以下のようなことを行います。
● 口腔内のチェック ● レントゲン検査 ● クリーニング
● ブラッシング指導
メンテナンスを行う理由は、インプラントに使用する素材が高額なことや治療に保険が適用で きないため、長持ちさせて余分なコストを増やさないことが目的です。
メンテナンスを怠ると、インプラント周辺に歯石は歯垢がついて歯周炎を引き起こすリスクが あります。歯周炎になるとインプラントを支える骨が弱くなり、最終的に抜け落ちることもあ るため注意しましょう。
また、通院でのメンテナンス以外にもセルフメンテナンスが必要です。デンタルフロスで歯垢 を取り除き、柔らかい歯ブラシで丁寧に磨いて口内の清潔を保ちましょう。
手術を受ける必要がある
インプラントはアゴの骨に人工の歯根を埋め込むため、外科手術が必要です。
個人差はあるものの、手術そのものは麻酔が効いているため痛みはほとんど感じません。クリニックによっては歯ぐきを大きく切らずに手術ができるところもあり、痛みや腫れを抑えながらの手術もできます。
手術にかかる期間は1日~2日であるため、そのあとの治療期間の方が重要です。
外科手術に不安や疑問に感じることがある場合は、インプラントの相談やカウンセリング時に 医師に相談しましょう。
4.インプラントで失敗しないためには
インプラントで失敗や後悔しないためには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、インプ ラントで失敗しないために事前にしておきたいことを紹介します。
インプラントの必要性を十分に検討する
インプラントを検討している方は、その必要性を十分に考えておきましょう。インプラントに は高額な費用がかかり、治療も長期に及ぶ可能性があります。
また、歯根の埋め込みには手術を行い、骨が弱い場合は別の治療も必要です。長期的な目線で メリットを感じられる場合に検討しましょう。
しかし、歯の機能を自然歯に近づけられることや、残存歯に対して少ない負担で治療できるな ど、インプラントにしかないメリットや魅力もあります。
見た目が自然であるため、審美性を重視したい場合もインプラントがおすすめです。
カウンセリングが丁寧で安心できるクリニックを選ぶ
インプラントは治療が長期に及ぶため、自分と相性が良いクリニックを選ぶことも失敗しない ためのポイントです。
まずは無料相談やカウンセリングに対応しているクリニックに相談し、カウンセリングが丁寧 かどうかをチェックしましょう。
その際に、メリットだけでなくデメリットやリスクについての説明もしっかり行っているクリ ニックだと信頼できます。
また、「不安や疑問にしっかり答えてくれるか」、「どんな治療が行われるか具体的な説明が あるか」などもポイントです。納得できるクリニックで治療を進めましょう。
5.まとめ
この記事では、インプラントと他の治療方法との違いやメリット、デメリットなどを紹介しま した。
周囲の歯に影響を与えることなく、噛む力や発音などが自然歯とほとんど変わりません。ま た、インプラントで使用する人工歯は虫歯のリスクがなく、適切にメンテナンスを行うことで 長期的に使用できるのもメリットです。
インプラントは高度な技術が必要となるため、実績があるクリニックを選ぶことも失敗しない ためのポイントです。
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