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マウスピース矯正のデメリットとは?事前に確認すべきことをご紹介

これまで、歯の矯正治療といえば金属のワイヤーが目立つワイヤー矯正が主流でした。

しかし、近年では、矯正器具が目立たなく患者への負担が少ないといわれるマウスピース矯正が注目されています。

一方で、トラブルが発生しているのを耳にした人もいるのではないでしょうか。

このため、マウスピース矯正を考えてもチャレンジできずにいるケースは少なくないでしょう。

今回の記事では、治療をスタートする前に知っておきたいマウスピース矯正のデメリットを説明します。

矯正治療を検討している方はお役立てください。

 

マウスピース矯正のデメリット
マウスピース矯正は安くて手軽なイメージがあるかもしれませんが、安心して治療を受けるうえで、治療のメリットとデメリットを正しく理解する必要があるでしょう。

マウスピース矯正での失敗や後悔を防ぐため、まずは、治療を始める前に把握しておきたいマウスピース矯正のデメリットを解説していきます。

 

1日に20時間以上装着しなければならない
マウスピース矯正は自分で矯正装置を着脱できて、食事が食べやすく、歯磨きもしやすいなど魅力的にみえますが、外したまま装着を忘れてしまうリスクもあります。

マウスピース矯正をおこなう場合には、1日に最低でも17〜20時間程度の装着が必要になるのが一般的です。

ルールを守れないときには歯に矯正力が加わらなくなってしまい、計画どおりに歯が並ばなくなり治療しても効果が生まれない可能性があります。

このため、自己管理を徹底するよう十分に注意しなければなりません。

 

歯根が出る可能性がある
マウスピース矯正はワイヤー矯正と異なり歯を傾斜移動ではなく歯体移動になるため、歯槽骨から歯根が出てしまう現象が起きる可能性もデメリットとしてあげられます。

歯の歯体移動によって、非抜歯矯正の際にスペースを空けた状態で正確に歯を奥歯へ移動できる点は、マウスピース矯正における大きなメリットです。

歯根の露出を避けるためには、CTスキャンなどによって、歯を支える骨の厚みなどを事前に確認したうえで治療計画を立てる必要があるでしょう。

 

マウスピースを装着したまま飲食できない
マウスピースを装着しているときに口に入れられるものは、水や白湯、炭酸水などに限定されます。

マウスピースをつけたまま飲食してしまうと、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけではなく、マウスピースの着色につながる可能性があるでしょう。

このため、外出中にコーヒーショップへ寄ってコーヒーを飲む際もマウスピースを外す必要があり、ケーキなども食べられません。

糖分が入ったものは、歯とマウスピースとの隙間に糖が停滞して虫歯のリスクが高まるため特に注意が必要です。

したがって、これまでどおり気軽に飲食できないので、面倒に感じるケースがあるでしょう。

なお、頻繁に味見などをする必要がある調理師やソムリエなどの方は、装着時間が不十分になる可能性が高くなるためマウスピース矯正は向かないでしょう。

 

奥歯の噛み合わせに違和感を生じることがある
歯の表面を常に覆っている状態にするため奥歯が圧下しやすくなり、治療を終えたときに奥歯が噛み合わないなど何らかの違和感を覚える可能性があります。

マウスピース矯正は、治療の際にマウスピースを長い時間かけて装着しなければなりません。

このため、奥歯もマウスピースをつけた状態に合うように動いてしまうケースが多くなってしまいます。

しかし、時間が経過すると次第に噛めるように変化しますが、場合によっては、上下の歯を専用の補助装置で引っ張り出すなど改善に取り組む必要があります。

 

マウスピース矯正ができないケースもある
マウスピース矯正は、部分矯正と全体矯正どちらにも対応しているとともに、抜歯がともなう矯正治療も可能で、多くの症例が治療対象です。

しかし、治療できる歯並びが限られてしまうなど、どうしても治療できない症例があるため注意しなければなりません。

 

歯並びの乱れが重度である
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて対応できる歯並びの乱れに限りがあります。

抜歯する場合には歯を動かさなければならないため、歯と歯の間に大きなスペースが空いてしまうケースがあります。

マウスピース矯正は歯を平行に動かす歯体移動になるので、抜歯によって生まれる大きな隙間を埋める歯根の移動量が大きい症例には適していません。

八重歯やすきっ歯は一般的には対応できますが、骨格が大きくずれて出っ歯になっている場合は難しいでしょう。

また、歯がデコボコに重なっている度合いが重度のときや、左右の顎がずれて噛み合わせが悪い状態、上下の顎の骨の位置が前後や左右にずれているケースも同様です。

さらに、顎変形症など外科手術が必要なレベルの症例の場合には、多くの歯科医師が治療困難と判断するでしょう。

ただし、マウスピース矯正は歯科医師の経験や技術、考え方によって適応症例が大きく異なり、治療に対する可能性の判断はさまざまです。

抜歯が必要な場合にはマウスピース矯正が適応外になる可能性が高くなりますが、歯科医師の判断により治療可能な場合があると認識してください。

 

ワイヤーとの併用で適応症例が増える場合もある
マウスピース矯正で適応できない症例であっても、歯科医師のなかには、最後の仕上げや一部の治療にワイヤー矯正を併用して治療する可能性があります。

つまり、あくまでも医師の判断が優先されるため、治療を諦めかけていてもケースによっては対応できる可能性もあるでしょう。

このため、治療を考える場合には、マウスピース矯正だけでなくワイヤー矯正の症例数が多いなど、経験が豊富で信頼できる矯正専門医に相談してみてください。

 

マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正には多くのデメリットがありますが、それでも今日のように普及している理由はメリットが大きいからでしょう。

治療すると歯を動かすため、どうしても痛みが生じますが、口当たりがワイヤーのように硬くなく痛みが少なくて済む点も魅力の1つです。

また、自分で矯正装置を着脱すると、外したあとに装着するのを忘れないよう気をつける必要がありますが、食事や歯磨きの際に便利に感じるでしょう。

矯正装置を取り外してしまえば、食事自体には制限がなく何でも食べられます。

さらに、ワイヤーと異なり透明なアライナーを使用するため治療しているのが目立ちにくく、結婚式やパーティーなどのイベントにも対応しやすいでしょう。

なお、矯正装置はメタルフリーなので、金属アレルギーの方でも安心して治療を始められる点も大きなポイントです。

 

マウスピース矯正が向いている人とは
マウスピース矯正は、1日20時間程度の装着時間を確保できれば、目立たず痛みも少なくて済みます。

適切な着脱により食事が自由にできる点も大きなメリットになるでしょう。

ただし、歯並びなど、どうしても治療できない点にも気をつけなければなりません。

 

自己管理ができる
マウスピース矯正は、自分自身でルールを守り、適正に行動できる性格の人に向いています。

着脱可能で食事のときにマウスピースを外すと普段どおり食事できるとともに、歯磨きの際にも問題なく磨ける点が特徴です。

しかし、食事や歯磨きなどで外したあとに付け忘れてしまうと、ルールである装着時間を確保できなくなってしまいます。

また、飲食などで再装着するときや装着時間が長くなった場合には、手入れをおこない清潔を保つ必要があります。

マウスピースを流水下で流しながら、やわらかいブラシで優しく洗うだけの作業にはなりますが、この作業を嫌がらずに継続できる人であれば安心して治療を受けられるでしょう。

 

仕事や学校など日常生活で装着できる
マウスピース矯正は1日に20時間程度の装着が必要になるので、仕事や学校生活などでもマウスピースを装着しなければなりません。

装着していても目立ちにくいとともに、近年はマスクを着用する機会が増えたため、装着していられるケースは多いでしょう。

デスクワークや窓口業務、軽作業のほか、教師や授業を受ける学生などは装着していても生活できるでしょう。

ただし、仕事場や学校でも、マウスピースの着脱や洗浄などが必要な点は注意してください。

 

歯並びの乱れが軽~中度
マウスピース矯正では治療できる歯並びが限られ、重度の出っ歯や受け口など抜歯をして全体の歯を大きく動かす必要がある場合には治療困難な場合があります。

しかし、歯並びの症状が軽度から中度の人はマウスピース矯正による効果を得やすい傾向があり、この治療に向いているでしょう。

ただし、自己判断で矯正すると後悔につながりかねないため、治療を始める際には歯科医師へ相談するようにしてください。

 

マウスピース矯正が向いていない人
マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも取り入れやすい矯正方法といえますが、装着時間を守るのが重要なルールになり、この点が治療を大きく左右します。

ルールを守るのが治療における成功の前提になるため、装着時間を確保できない人は大きな効果をあげられない可能性が高くなるでしょう。

 

自己管理が苦手
マウスピース矯正は矯正装置を取り外せる点が便利ではありますが、一方で、自己管理が重要なポイントになります。

特に、1日に20時間程度は装着していなければならないため、食事のために外しても、食事後には付け忘れないよう注意が必要です。

また、装着した状態で口にできるのは、水や白湯、炭酸水などに限定されます。

日常的に甘い飲み物やコーヒーを飲む機会が多い人は、着脱の回数を減らせるよう生活習慣を見直さなければならないでしょう。

さらに、飲食時の再装着や長時間装着の際には、清潔を保つために手入れをおこなう必要があり、作業を面倒に感じて手を抜くのは許されません。

これらのルールを守れないと効果が薄れてしまうので、物忘れが激しいなど自己管理が苦手な人は向いていないでしょう。

 

喫煙をしている
年齢に関わらず、喫煙をするとタバコに含まれる有害物質が血管を収縮させてしまい骨の代謝が悪くなり、歯の動きが鈍くなってしまいます。

このため、喫煙者に対しては、マウスピース矯正やワイヤー矯正だけではなく矯正治療そのものを推奨できない場合が多くなります。

歯を動かす仕組みは骨の破壊と再生が深く関係しており、若い人ほど歯の動きが早いのは、このサイクルに代謝が関係しているからです。

電子タバコを含め喫煙している人は矯正の効果が期待しにくく、そのうえ矯正期間が長期になる可能性があります。

マウスピース矯正に必要になる骨の代謝が悪い喫煙者には、この治療法は向いていないでしょう。

 

病院選びが重要
矯正治療は、矯正を専門に学んでいない歯科医師でも免許を持っていればおこなえるため、歯科医師の違いが治療に大きく影響する医療行為です。

そのなかでもマウスピース矯正は、歯科医師の経験や技術、考え方によって治療の質に差が生まれやすく、同じ症例でも効果が大きくわかれます。

必ずしも経験数が治療結果を左右するわけではありませんが、想定外の状況が起こったときでも安心して治療を任せられるのが経験豊富な歯科医師のメリットでしょう。

また、アライナーの種類によって適応症例が異なる点で、取り扱える種類が多い歯科医師のほうが適応可能な症例が多い傾向があります。

このため、かかりつけの病院でマウスピース矯正治療は困難と診断されても、別の病院へ行くとマウスピース矯正での治療を勧められる可能性があるでしょう。

さらに、マウスピース矯正だけでは適応できない症例でも、ワイヤー矯正との併用などによって治療ができる可能性もあります。

したがって、マウスピース矯正をおこなう場合には、病院や歯科医師の選択が重要なポイントになります。

近年では、知識が乏しい歯科医師が治療してトラブルに発展するケースが発生している点に注意しなければなりません。

これから矯正を考えている方は、治療中の違和感の相談にも迅速に対応するなど信頼できる歯科医師を選ぶとよいでしょう。

 

まとめ
装着時間を長時間にわたって確保しなければならない点や治療に対応できる歯並びが限定されるなど、マウスピース矯正にはデメリットがあります。

また、矯正治療の経験が豊富な歯科医師と未熟なドクターとでは、同じ症例でも効果に大きな差が生まれる可能性が高いでしょう。

マウスピース矯正は誰が治療しても同じ成果を生むのではなく、誰が治療するかによって仕上がりが異なり、治療の質も大きく変わります。

デメリットが多い治療であるからこそ、信頼できる病院、歯科医師選びが必要です。

私たち、山崎デンタルクリニックでは、マウスピース矯正に興味がある患者様からのご相談に応じ、豊富な経験と専門的な知識により的確な治療方針を導きます。

ご自身で判断せずに、一度、私たちへご相談ください。

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