インビザラインとは?目立たない矯正で歯並びをきれいに!
「歯の矯正をしたい、でも日常生活に影響が少ない方法がいい」。そう考える人はインビザラインを検討してみませんか。
インビザラインは必要に応じて取り外しができるマウスピースを用いた歯列矯正です。
日常生活における制限や口腔トラブルの心配が少なく、ストレスを抑えながら歯列矯正を進められます。
この記事では、インビザラインの特徴やメリット・デメリット、注意点などについて詳しく説明します。
これからインビザラインで歯列矯正を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
インビザラインとは?
インビザラインは透明に近いマウスピース型の装置を使用して歯を移動させ、歯並びを整える歯列矯正です。
デジタル3Dスキャナーで歯型を採取し、オーダーメイドのマウスピースを作成する高度な技術が使われている治療方法です。
使うマウスピースはひとつではなく、数週間ごとに新しいものに交換しながら少しずつ歯の移動を進めていくことも特徴です。
従来のワイヤー矯正と比較すると、目立ちにくさや痛みの少なさ、取り外しができる利便性などが注目を集め、2022年には利用者が1,400万人に達しました。
インビザラインの特徴
インビザラインは高い技術が使われており、幅広い層の患者様にマッチしやすい特徴があります。ここではインビザラインの特徴について紹介します。
高い技術を使った歯列矯正
インビザラインは高い技術を導入した歯列矯正方法です。
3Dシミュレーションソフトを用いたシステムは特に注目したい技術であり、治療計画や過程、結果を事前に予測できる機能を搭載しています。
シミュレーションでは矯正過程の歯の動き方も確認できるため、自分の歯がどのように変わっていくのか予想しやすい点も、患者様にとって安心できる要素になるでしょう。
一方、治療にあたる歯科医師に技術や経験が求められる一面もあります。
患者様の立場からはそのような歯科医師の判別は難しいかもしれませんが、そんな時にはインビザラインの開発元であるアライン・テクノロジー社が認定した歯科医師を探してみてください。
特に「プラチナエリート・プロバイダー」の認定を受けている歯科医師はインビザラインに精通しています。インビザライン矯正を受けるひとつの判断要素として参考にすることをおすすめします。
矯正中でも装置が目立たない
従来のワイヤー矯正は大きな効果がありますが、歯に装着した装置が目立ちやすく、人によっては気になる点として受け止められることがあります。
しかしインビザラインは透明のマウスピースを使うため、歯の矯正装置をつけていることが分かりにくい点が特徴のひとつです。
学生の患者様や人前に出る機会が多い患者様なども、口元を気にせず順調に歯列矯正を進められるでしょう。
また、写真を撮る時やイベントの時などには取り外すこともインビザライン矯正の特徴です。
少ない通院回数で矯正を進められる
インビザラインは通院回数が少ないことも大きな特徴です。
治療を受ける歯科医院によって違いは生じますが、おおむね2か月に1度の通院でよいとされています。
従来の矯正方法は1か月に1回の通院になることが多く、忙しい人は負担に感じたり通院できなかったりして、最悪のケースでは矯正治療自体が長引いてしまうこともありました。
インビザラインの通院間隔ならその半分になるため、負担の少ない通院予定を立てやすいでしょう。
子供の歯列矯正もできる
インビザラインは大人だけの歯列矯正方法ではありません。幅広い年代の患者様に適用可能で、お子様の歯列矯正にも対応しています。
整った歯並びは見た目が美しい印象になるだけではなく、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。
インビザラインは患者様の負担が少ないことが特徴のため、お子様のストレスを軽減しながら歯列矯正を進められるでしょう。
インビザラインのメリット
インビザライン矯正は患者様にとって多くのメリットがあります。ここではインビザラインの代表的なメリットを5つ紹介します。
痛みが少ない
歯列矯正は痛いという話を聞いたことがあるかもしれません。歯を動かす時にはどうしても痛みが生じるためです。
例えばワイヤー矯正は1か月に1度ワイヤーをドクターが手作業で締め、その範囲に合わせてしっかりと動かせますが、効果が期待できる分、はっきりとした痛みを感じる人もいます。
一方、インビザラインは3Dシミュレーションで作成したマウスピースを10日~2週間の目安で交換する方法です。
ワイヤー矯正よりも歯を動かす範囲を細かく調整できるため、少ない痛みで効果的な矯正を進められます。
衛生面のケアがしやすい
口腔内のお手入れが行き届かず、歯列矯正中にむし歯や歯周病になると、治療計画に影響が出る恐れがあるため、歯磨きをはじめお口の細かい衛生ケアは欠かせません。
インビザラインで使うマウスピースはいつでも取り外しが可能になっており、食後の歯磨きやフロスも通常通りにできるため、口腔内の衛生を保ちやすくなります。
マウスピースを丸ごと洗えることも衛生面で大きなメリットを感じるでしょう。
好きな食事ができる
歯列矯正は選ぶ方法によって食事に制限がかかることがあります。
例えばワイヤー矯正では「装置に絡みやすいものは避ける」「粘り気のあるものはNG」など、歯科医師によっては注意喚起するケースも見られるようです。
その点、インビザラインはいつでも取り外しができるため食事に制限がかからず、普段通りの食生活が楽しめます。
口内炎や金属アレルギーの心配がない
口内炎や金属アレルギーなどのトラブルを避けながら歯列矯正を進めやすいことも、インビザラインの優れた一面です。
歯列矯正では口内炎が心配されることも多いですが、インビザラインで使用するマウスピースは口腔内の粘膜に当たりにくいため、口内炎ができにくくなっています。
また、マウスピースは医療用プラスチックで作られており、金属を使用していません。
金属アレルギーがあったり金属の感触が苦手だったりする患者様でも、問題なく装着が可能です。
装着したままスポーツをしても安全性が高い
インビザラインのマウスピースはプラスチックでできているため、スポーツ時の衝撃で口腔内を傷付ける心配がほぼありません。
一般的なスポーツであれば、マウスピースを装着したまま通常通りに楽しめます。
ただし、ラグビーや相撲のような激しい接触があるスポーツや、強く歯を食いしばるような負荷の高いトレーニング(デッドリフトやベンチプレスなど)の場合は注意が必要です。
インビザラインのデメリット
インビザラインにはデメリットがないわけではありません。ここでは人によってはデメリットだと感じる4点を紹介します。
マウスピースの着用時間が長い
インビザラインはマウスピースを1日22時間以上装着する歯列矯正方法です。
やむを得ない場合を除き、食事や歯磨き以外はほぼ1日中装着していることになります。
この装着時間を確保できない場合、効果的な治療ができない恐れもあるため、長時間の装着が難しい人にとってはデメリットになるでしょう。
骨格や歯並びによっては使えない
骨格や歯並びが適していない場合、インビザラインを希望しても使えないことがあります。
● 噛み合わせに大きなズレがあり出っ歯や受け口になっている
● 埋まった歯がありマウスピースを装着できない
● 歯を動かすスペースがない
このようなケースはインビザラインが使えませんが、インビザラインの開始前に事前治療することにより、適用できる可能性もあります。
気になる場合は歯科医師に相談してみてください。
自己管理が欠かせない
インビザラインはマウスピースを取り外ししながら進める歯列矯正です。
そのため、装着時間の管理やマウスピースのお手入れなどは患者様ご自身でおこなう必要があり、それを手間だと感じてしまうかもしれません。
決められた扱いが難しい場合は治療計画に遅れや変更が生じる可能性もあり、意識した自己管理が必要です。
歯周病やインプラントの人は適用できない
重度の歯周病を持っていたり、インプラントを使っている人はインビザラインを適用できません。
歯周病は歯ぐきや歯を支える骨が弱っており、歯列矯正中に歯が抜け落ちてしまう恐れがあります。そのため、重度の歯周病の患者様がインビザラインを希望する場合は事前治療が必要です。
インプラントは人工歯根が使われています。骨に埋め込んであり、しっかりと固定されているため、歯を動かすことができません。
インプラント治療と歯列矯正の両方を考えている患者様は、インプラントの治療開始前に歯科医師への相談をおすすめします。
インビザライン中の注意点
インビザラインを順調に進めるためには、患者様ご自身がいくつかの注意点を意識する必要があります。ここではインビザライン中の注意点について紹介します。
装着時間を守る
インビザラインの歯列矯正効果を最大限に発揮するためには、マウスピースの装着時間を守ることが何よりも大切になります。
装着時間は1日22時間が目安になっており、食事や歯磨き、激しいスポーツの時以外はほぼ装着し続けている状況になるでしょう。どうしても難しいと感じる場合は歯科医師に相談してみてください。
むし歯や歯周病予防を積極的に
むし歯や歯周病は可能な限り防ぎましょう。
むし歯や歯周病の治療で歯を削ったりかぶせ物をしたりすると、使っていたマウスピースが合わなくなり、作成し直す必要が生じます。
歯磨きやフロスの徹底、マウスピースの小まめな洗浄などを意識して、清潔な口腔環境を保ちましょう。定期検診を受け、歯の状態のチェックやクリーニングをすることもおすすめです。
食事中はマウスピースを外す
食事や間食の時にはマウスピースを外しましょう。
マウスピースをつけたまま飲食をすると、食べカスや糖分がマウスピースに付着してしまい、むし歯や歯周病の原因になってしまいます。
また、インビザラインで使うマウスピースの素材はやわらかいプラスチックであるため。噛んだ衝撃で破損してしまう恐れもあります。
食事中にはマウスピースを外し、食後の歯磨きやフロスを終えてから再度装着しましょう。
なお、食前に外したマウスピースをティッシュなどに包んで置いておく人もいるのですが、食後の片付けの際にゴミと間違えて捨ててしまうこともあるようです。
ティッシュに包むとしてもカバンに入れたり、専用ケースを用意したりして紛失防止に努めましょう。
タバコは控えめに
タバコの成分がマウスピースに付着すると変形や変色の原因になります。
また、歯ぐきの血流が悪くなって免疫力が低下し、むし歯や歯周病などの口腔トラブルを招くことも考えられます。
歯ぐきの血流は歯の動きやすさにも関係するため、やはり歯列矯正中の喫煙は控えておきたいところです。
喫煙習慣がある人は本数を減らしたり、禁煙にチャレンジしたりなどの行動を取り入れてみましょう。
話す時は「はっきり」を意識
マウスピースを装着したままの会話は、しゃべりにくさや聞き取りにくさがともなうことがあります。
会話相手によっては「聞き取りにくい」と感じたり、患者様ご自身も「はっきり話せていないかも」と思うかもしれません。
聞き間違いや意思疎通で誤解が生じないように、インビザラインをスタートさせたら普段よりもはっきりした話し方を心がけましょう。
「今日は仕事で大切なミーティングがある、もし聞き取りにくかったら困る」というような事情がある際には、話す時やミーティング中だけマウスピースを外しておきましょう。
まとめ
インビザラインは高い技術を使った歯列矯正方法です。
従来の方法よりも目立たない、痛みや日常生活の制限が少ないなどのメリットがあり、ストレスを軽減しながら歯列矯正を進めたい患者様におすすめです。
その一方で、歯の状態や骨の形によっては適用できないことや装用時間が長いといった一面もあるため、治療を開始する前には歯科医師とよく相談する必要があります。
山崎デンタルクリニックは、歯列矯正中の口腔管理の徹底でむし歯や歯周病を防ぎながら、患者様の負担が少ない歯列矯正を目指す歯科医院です。
インビザラインの製造メーカー、アラン・テクノロジー社による「プラチナエリート・プロバイダー」の認定を受けた院長のもと、インビザライン治療にも力を入れてます。
インビザラインに関する興味や疑問があればぜひ当院へご相談ください。患者様のご事情やご希望に添った提案をさせていただきます。